ウェブ会社との契約解除で気をつけること

経営者でなくても、新しい会社と契約するときは「契約解除時にゴタゴタしたくない」と考えますよね。

今回は「ホームページ制作会社との契約解除時にバタバタしないための事前準備」をお伝えしますが「契約後にもチェックできる注意点」もご紹介します。

どんな点に気をつければいいのでしょうか?

まずは「ウェブ制作会社とよくあるモメごと」を見つつ、契約解除に備えて準備することを解説していきますね。

ウェブ制作会社とはどんなモメごとが考えられる?

喧嘩する二人

まず、定番のモメ事を見てみます。

たいがい、このあたりでモメごとになるのがあるあるですね。

①デザインのクオリティが低い

よくあるのが「ホームページの実績も良かったし、提案のデザインも良さげだったのに…」というやつです。

しかし実際はデザインコンペには盲点がありまくるし、安心できる理由はどこにもないんですね。コンペ用にデザインを外注しているズルい会社だってあります、やばいですね。また、実績が良いウェブ制作でも、そこに所属する全てのデザイナーの腕がいいとも限りません。どの会社にもベテランもいれば若手もいて、中途で入ったばかりで慣れてない人もいるわけですから。

②追加費用のトラブル

「修正を依頼したら追加費用と言われた」というケースも。これは上記①のように「ウェブ制作会社のデザインの質が低いから」なのか「お客側が要望を変更しているらか」など双方どちらに問題があるかの整理も必要だったりします。

しかしお客にして見れば「最初からいいものが出てきたら修正なんか依頼しないんだ」と言いたいところでしょう。

③契約のトラブル

「著作権の問題でWEBサイトで使われてる素材が他の媒体で使用できないと言われた」「スケジュールが全く守られてない」など、契約に関するトラブルに多くは帰結します。

 

以上をさらに「発注側・受注側の双方の視点」で掘り下げた記事は『ウェブ制作会社とお客でトラブルになる「3つの原因」とは?』です。そちらもどうぞ。

契約解除に備えたい「3つの注意点」

CAUTION(注意)のマーク

制作上でのモメごとは時間的・精神的そしてコスト的にも無駄でしかありません。

多少の行き違いは発生するのは仕方ないとしても、契約解除に至るような大事は双方避けたいのが本音でしょう。

そこで、本記事の本題である「ウェブ制作会社とのトラブル回避にできること」を解説していきます。

もしこれから新しく制作会社と契約する会社さんや、現在のすでに契約してしまっているがウェブ制作会社を乗り換えたい場合などにもご参考になればと思います。

①ドメインとサーバーは自社で管理する

「ドメインとかサーバーとか言われると思考停止になるんだよな…」と思ってしまう方は、字面をそのまま暗記でもOKです。

ウェブ制作会社から「ドメインとサーバーはどうしますか?(わざとわからない聞き方をしてくる場合もある)」と聞かれた場合に「おすすめの方法でいいです…」など曖昧にせず「仕組みはよくわかってないんですが、自社で管理したいと考えています。どうすればいいですか?」とストレートに聞き返しましょう。

ドメインとは「○○○○.com」のようなサイトの「表札」。サーバーはホームページを置いておく「土地」と考えてもらえれば大丈夫です。表札も土地も自分で持っておけば、普段の支払いも引っ越す時も、自分の裁量でやれますよね。

ドメインとサーバーを「管理」と言っても、毎年1回お金を払うのが義務なくらいで、専門的な知識はいりません。契約中はサーバーのアカウントを制作会社に開放しておいてトラブルシューティングをしてもらうと安心ですね。

②業務委託契約書を把握する

御社の法務、契約弁護士にしっかり契約前に契約書をチェックしてもらいましょう。

契約書のチェック項目としては「著作権」「再委託」「瑕疵担保責任」「損害賠償」そして「再委託」を見ておきます。契詳しくは『ホームページ制作会社との「契約書」8つの注意点とは?』もチェックください。未だに、発注側に圧倒的な不利な契約書を説明も曖昧にサインさせる会社もありますので。

早く制作に取り掛かって欲しいゆえに、理解も曖昧でサインするのはNG。

そもそもおすすめしませんが、悪質なホームページのリース契約はとりわけ注意が必要です。

③対応範囲を明確にしておく

スマホサイトも作ってくれんじゃないの?え、まるまる別料金で2倍かかるの?」なんていうトラブルは結構よく聞きます。事前にウェブ制作会社が説明してないからなんですよね、そもそも。でも締結してしまった契約書に後からクレームしてもひっくり返すことはできません。

基本として、以下の範囲は確認です。

1)スマホサイト制作の有無
2)常時SSL化(https化)の対応
3)緊急時の対応」
4)修正対応範囲と期限、回数
5)OS、ブラウザの対応範囲
6)ワードプレスのアクセス権限
7)サーバー、ドメインの権限

“契約解除を見据えて”契約する

先を見据えるビジネスマンたち

どんな契約も「契約解除を見据えて契約する」のは大事なこと。

今回の記事は法人のみならず、フリーランスのクリエイターと契約する際にも使えるので覚えておくと安全です。WEB系の個人事業主は、価格は法人より安くても発注するとトラブルになるフリーランスも混在するため気は抜けません。

良い会社と契約できればいいですが、残念ながら当社に寄せられる相談の大変が「それはしてやられましたね…」というものだったりします。

どっちが100%悪い、とは言い切れない問題でありつつも、制作会社の説明不足は否めないという印象。

ウェブ系の営業は、契約を取りたいだけの営業が多いのも理由だと考えられます。契約やウェブ自体にたいして詳しくないケースもある(けど隠している)ので要注意です。とりあえずせっかちだったり、専門用語を列挙したり、あとは異様に気合の入った提案書も疑うくらいがちょうどいいでしょう。とにかく、IT系は最初のノリだけはいいので盲信は禁物です。

ということで、ホームページ制作会社とのご契約の際はお気をつけくださいね。

契約前でも後でも、現状の不満がある場合は当社にお気軽にご相談を。