「ワードプレス…をすすめられたが…」

自社のホームページをリニューアルしようと思い、調べたり聞いたりしたところ「ワードプレス」なるものを薦められたー。

そのような方は結構多いのではないかと思います。

世界中で使われているゆえ、ウェブ制作会社もオススメしやすいですし作るのにもなれているからなんですね。

しかし「ワードプレス」なる謎の響きに、思わずマイクロソフトの「Word」を思い出してしまう方や「なにか”文字(word)”に関するものなの?」という疑問を持つ方もいると思います。

そこで今回はワードプレスとはなにかという解説と、導入におけるメリットとデメリットをお伝えしていきますね。

「WordPress」ってナニ?人気あるの?

WORDPRESSの文字

ワードプレスとは、ホームページを作るためのソフトです。

これがあれば、ホームページはもちろん、よく見るブログサイトやニュースサイトも作れちゃう。なかなかの優れものです。

なんでこのソフトが人気あるかというと「すでに枠組みが出来上がっている」からなんですね。なんなら「テンプレート」として完成品も販売されているくらい。そういう意味でビギナーにも導入しやすいハードルの低さがあります。(と言っても理想の形にカスタマイズするのは大変。後述します)

こういったホームページやブログのためのソフトは「CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)」と言われています。

なんと、世界にあるサイトの「40%以上」がワードプレスで出来ているという高い浸透度。すごい市場シェア率なんですね。ワードプレスの他には「Movable Type」「Sharewith」などのCMSがありますが、利便性と普及率から見ると比べるに及びません。

ワードプレスの【メリット】は?

「Merit」と書かれた黒板

では、世界を席巻しているワードプレスのメリットとデメリットを「7つ」づつ見ていきますね。

まずは「メリット」を「7つ」から。

①無料である

まさかの無料です。すごいですね。ワードプレスというソフトウェアの使用に自体にはお金はかかりません。(「プラグイン」は有料のものがあります。後述します)

②柔軟である

会社の顔であるコーポレートサイトから、採用専門の採用サイト、あるいはブロガーが収益を得るブログサイトまでさまざまなタイプのサイトにカスタマイズが可能です。

③自分で運用・更新できる

サイト完成後が、作りにもよりますが、自社・自分で運用や更新が可能です。ブログのアップも苦ではなく、情報の更新も一般的なサイトに比べると簡単です。

④テンプレートが豊富

すでに完成形のブログ用テンプレートや、おしゃれなコーポレートサイト用のテンプレなど、無料から有料まで数え切れないほどのテンプレートが存在します。

⑤プラグインが豊富

セキュリティやデータ保存、プログラミングできなくてもサイトをカスタムできる充実のプラグインが揃っています。無料でも無数にあり、有料になるとさらに拡張性が高いです。

⑥SEOにも対応

ワードプレス自体がSEO対策(検索上位表示対策)に適しています。SEOの専門知識は必要ですが、構造上すでに適しているので正しく作ればGoogleやYAHOOでの検索に強い、上位表示されやすいサイトを構築できます。

⑦情報が多い

世界シェア4割以上なだけあり、インターネット上の情報も豊富にあります。また、WEBのクリエイターなら必ずワードプレスの経験はあるため質問もしやすいです。

ワードプレスの【デメリット】は?

「Demerit」と書かれた黒板

続いては「デメリット」を「7つ」見ていきましょう。

①使いにくい

決して「使いやすくてたまらない」わけではないんですね(ため息)。ワードプレス自体はわりと大味な作りであり、おもてなしというか、繊細で細かいところにも気が利いているソフトではありません。「慣れるとまあ使えるようになる」というレベル感です。

②言葉が複雑

プロでもたまに意味を忘れるくらい、言葉がわかりにくいです。「タクソノミー」「パーマリンク」「ウィジェット」など、混乱する言葉が点在するため、調べてから取り組む必要があります。

③カスタムはプロ頼み

ワードプレス自体はそのままの状態でも使えるソフトウェアですが、テンプレートでも物足りないことや制約が多く使いにくいことがほとんど。そこで「カスタマイズ」をしたくなるわけですが、それは完全にプロの専門的な領域になります。

④更新による弊害

更新頻度が高いのはセキュリティ的に精度が上がることなので良いことなのですが、その更新によっては使っていたプラグインが使えなくなったり、ガラッと管理画面が変わることもあるので要注意です。

⑤有料プラグインがある

無料のプラグインでもさらにレベルを上げたければ有料となります。無料の範囲でも十分素晴らしいものもありますが、一部お金がかかる可能性もあります。そ

⑥ウイルス対策が必須

これはワードプレスに限ったことではないですが、特にワードプレスではウイルス対策は必須です。世界中でのシェアが高すぎるゆえ、常にウイルスの標的となっています。

⑦すべてが完全無料ではない

「メリット」でお伝えしたように「ワードプレスというソフト自体」は無料です。それだけで十分すごいですが、他にお金はかかります。ドメインやサーバー代、既出の「プラグイン」がそれに当たります。

アメーバブログやはてなブログとの違いは?

3つの方向の道で悩む人

単純にブログサイトを作りたい場合は「アメーバブログやはてなブログならドメインもサーバー代も、プラグインさえもいらないと聞いたけど、なんでワードプレスが良いの?」という疑問が出てきます。

自由度の高いワードプレスに比べ「無料ブログサービスのデメリット」を列挙すると以下になります。

①広告が多い・消せない(消す場合は有料など)
②サービスがなくなればブログも消える(cakseの例など)
③自分でカスタマできない
④SEOには強くない
⑤デザインがダサかったり簡素だったり

このあたりの話は別記事『無料のブログサービスのデメリット「5つ」を解説するよ』をチェックください。

上記を見ると、ワードプレスに大きく軍配が上がってきます。

メリット、デメリットを把握したうえで決定を

組み合わさったWORDPRESSの文字

あんまりよろしくないWBE制作会社は、ワードプレスを薦めてきてもその特徴やデメリットをあまり話しません。

しかしどんなソフトウェアにも利点だけなく、マイナス点があります。

発注をするうえで、なんとなく決断するとあとで「え、そうだったの」となるわけで、それは気持ちの良いものではありませんね。社内の予算、回覧済みの稟議の内容と情報誤差があっても大変です。

サイトは完成することよりも「リリース後の運営」からが勝負なので、特にデメリットを把握したうえで、検討されてください。

当社ではワードプレスに関するご相談を承っています。

些細なことでもお気軽にご相談ください。