ウェブサイトのリース契約に気をつけて

ITに疎い会社を狙っての「ホームページの格安リース契約」を営業してくる会社があります。

結論、契約してはいけません。意図的な優良誤認をしている悪質な詐欺業者が存在するからです。

御社には金銭的にも資産的に運用的にもデメリットだらけなのが、ホームページのリース契約。

目先の安さとラクさに飛びつかぬよう、ご注意ください。

今回はリース契約が危険な理由を「5つ」説明します。

①実はリース契約できない

バツの札を持つ手

なんと、ホームページは無形物にあたるため、本来リースできない商品なんです。ですので、そもそもそのビジネスモデルがおかしいんですね。

それでもなんとかリースのていを保とうとして「パソコン本体やスマホのリース契約」などをない混ぜにしてくる場合があります。もはや意味不明なビジネスになっていますね。

②実は安くない

積み重なった札束

「月額数千円、数万円」なんて言われると「とりあえずそれでいいかなあ…」「まずはそれでやってるか…」なんて思ってしまうかもしれませんが、そのお金は一生払い続けないとホームページを維持できません。

年数を重ねるごとに費用が高くついてくるのに気がつきます。

③自社の財産ではない

契約書に縛られる男性

金の切れ目が縁の切れ目であり、契約を切るとそのホームページにある全ての情報は消されてしまいます。

トータルで何十万払っても、何百万になっても、ホームページは一生御社の資産にはなりません。

つまり、ウェブサイトを人質に取られているんですね。

④更新・改善できない

野原に放置されたパソコン

サイトの更新をやってくれません。やってくれても知れています。

ホームページの運用は、新しい情報やお知らせを掲載したり、古いページを直したり削除したり、ときにはリニューアルするなどの運用が肝となる媒体です。

ホームページは完成したときが最も未熟品。運用・改善をできないのはデメリット以外の何物でもありません。

⑤クーリングオフできない

破られた契約書

クーリングオフという制度は「エンドユーザー(消費者)向け」のもの。企業間の取引には適用されません。

つまり返品もできないのです。

ホームページの格安リースは詐欺のケースも

暗闇でパソコンに忍び寄る手

ということで、ホームページのリース契約が危険な「5つの理由」を見てきました。

「安いものには理由がある」という典型とも言えるウェブサイトのリース契約。詐欺にひっかかることがないようにご注意ください。

もし、本記事に書かれていない付加価値があったとしても、リースでのホームページ契約はやめておきましょう。

こういったウェブ制作会社の中には罠だらけの契約書やさりげなく仕掛けがしてある発注書を出してくるケースもあるので、ご用心。

もちろん、安易に着手金、手付金も払ってはいけません。事前に顧客にリース契約の大いなるデメリットを説明せず、良いところだけを教えているのであればそれは隠蔽ですから。

お金を払い続けるのに、一生自社のモノにならないうえに運営の主導権はリース側にあり、改善運用もできない。たとえ無料でも手を出してはいけません。