トラブル多発なフリーランスを特集する理由

今回は「仕事を発注するとトラブルになるフリーランスの特徴」を見ていきます。

なぜ、わざわざこんな記事を書くのかというと、理由は3つ。

①当社がトラブルに巻き込まれたことがあるから

実際に当社が、過去にフリーランスのエンジニアやデザイナーとやりとりして非常に困ったことがるからです。ゆえに、他の会社さんには気をつけて欲しいため。

②お客様の相談事としてたまにあるから

当社にウェブ制作のお問合せをいただくお客様から、たまに「こういうことで困っている」というご相談をいただくため。「安いから発注して後悔しまくり」というパターンです。

③フリーランスさんはこうならないで欲しいから

本記事を読んでいるフリーランスの方、あるいは将来独立する方には「私はこうはならないぜ」と反面教師になればという思いからです。

意外と多いフリーのクリエイター

カフェで仕事するフリーランスのエンジニア

ホームページの制作会社は星の数ほどありますが、同じく「フリーランスのエンジニア」もたくさんいます。

フリーランスとして合同会社を作る人や、自分ひとりだけで法人にする人も。なので、名刺やプロフィールを一瞬見ただけではわからないケースがあるのも注意ポイント。

フリーランス、とくに”駆け出し”は一般の制作会社のようなオフィスの家賃や人件費などもかからないので、仕事の単価は安い。それゆえに、中小企業や個人が「安くていいな…」「話が早そう…」と、ウェブサイトの制作やリニューアルを依頼するのは珍しいことではありません。

発注経路は知り合いの紹介だったり、twitterで発注したり、いろいろなパターンがあります。

しかし、中には仕事がメチャクチャなフリーランスもいるんです。

発注すると危ないフリーランス「9つ」の特徴

注意おマークを持った会社員

それでは、絡むとアウト、地雷、こっちに被害が襲ってくる確率バリバリ高めの『仕事を依頼するとトラブルになるフリーランスの特徴「9選」』を見てみましょう。

①お金に弱い

勢いでフリーランスになったウェブエンジニアに多いです。怪しいと思ったら「支払いサイトは?」「御社は何日締めですか?」「着手金は?」等々聞いてみてください。お金に関する仕組みを全然理解できてない人もよくいます。曖昧な返答が来た場合は要注意。

②書類に弱い

書類にも弱いです。試しに「契約書を見せてもらっていいですか?」「発注書はどういうものですか?」「納品書はどういった形態ですか?」と聞いてみるといいでしょう。持ってない、各書面の意味わかってなければ赤信号。適当なフリーランスはなんでも口頭で進めたがるのです。言うまでもなく、契約拘束できてなければ、逃げられても損害賠償等は請求できません。

③見積書が適当

見積書の価格の根拠が不明で、どんぶり勘定です。人工計算についても理解していません。そもそも、仕事の各作業の単価が決まってなく、フィーリングであったり、言われるままであったりします。「三流クリエイター」は、絵を描いたりパソコンをいじっていたいので、とにかく「書類」が大嫌いなのです。

④遅刻する

打合せの時間ピッタリに現れたり、数分すぎるのは当たり前。ビジネスマナー(というか通常のマナー)を知りません。遅れる前の事前連絡も当然なし。時間にハラハラさせらるのは日常茶飯事でとなってきます。

⑤提案がフィーリング

デザインの提案書やコンセプト、課題解決の施策もなく「どうでしょうか?」と、前提なしにデザインを送ってきます。本来デザインやそのコンセプト、またサイトマップ等には、根拠となる要件定義が必須。この一番大事な部分を「なんとなく、脳内で」終わらせてきます。

⑥メール文章に「!」を多用

メールの文章にやたら「!」を使います。チャットのやり取りにおいても頻繁に使うのが特長です。一般的なビジネスメールのトーンを知りません。ノリで乗り切ろうとしていますが、制作工程において詰めるべきフェーズになってくると、説明不足=そもそも考えられてないというのも同時に露呈します。

⑦音信不通になる

最初はいいのですが、仕事が立て込んでくると返信が遅くなってきます。そしてやがて、音信不通に。やっと連絡が来る際は言い訳をする場合と、何も言わないパターンもあります。もちろん、チャットでも返信は来ません。本人の中では「絶対徹夜で終わらす」などのストーリーがあったりしますが、それが客と共有されていないため、プロジェクトが何度も頓挫します。

⑧締切の期限が日付変更

締切の時間が「深夜11時59分」まであると思っています。そのため、企業の担当者が提出待ちのものをお願いしても送ってきません。翌朝確認すると、日付変わって深夜の1時などに「遅れてすいません!」と送ってきてあったりします。無理なスケジュールであれば発注側にも責任はありますが、余裕のあるスケジュールにおいても音信不通が頻発するため、発注側のWEB担当者は振り回されることになります。

⑨SNSが痛い

twitterのアカウントを見ると、プロフィールを盛っており、自己啓発的なツイートをしていたりします。連絡の返信はしてくれませんが、元気よくツイートはしています。時に、仕事の愚痴や、守秘義務ギリギリのツイートなどをすることもあり、この点においても注意が必要です。

仕事スキルと人格は別である

自宅で仕事する女性デザイナー

以上、仕事を発注するとトラブルになるフリーランスの特徴「9選」を見てきました。

しかし不思議なことに、こういったフリーランスに悪人はいません。基本的に明るく、平和で温和で、ノリもいい。決して性格が悪いわけではないのです。独立するくらいですからそれなりに勢いもあり、礼儀悪いわけもでもないんですね。

そのため、発注側としては新鮮味があり、仕事もそのように穏やかに出来ると勘違いしてしまうもの。しかし、そもそもビジネスにおいての仕事の立ち振舞いであるとか、人間同士のマナーといったものを知らないため、今回挙げたようなありえない特徴が目立ってくるんですね。

サイト制作費用はケチらないで

机に並んだ一万円札

ホームページの発注というのは、そうそう頻繁にするものではなく、作ったら次のリニューアルまで数年間は使うもの。

ですので、あんまり予算をケチって「所在の怪しい(けど性格はいい)フリーランス」や「会社らしき制作チーム」に任せるのは落ち着いて検討が必要です。

ウェブ制作は、ある程度の予算を確保し、余裕をもって制作会社に発注するのをおすすめします。

しかし、制作会社も有象無象であり、一見良さそうな会社でも納得しにくい着手金がある会社や、実はデザインコンペではその会社の実力はわからないということもあり、業者選定には骨が折れるところなのですが…。

制作会社の選び方にも「やってはいけない間違い」があるので要チェック。

その間違いついては『ホームページ制作業者の選定でよくある間違い「トップ3」』で解説しますね。