ウェブ制作にモメごとはつきもの

今回は「ウェブ制作って、モメごとはつきものですよ」というお話です。

お客さんと制作会社がモメる、モメそうな空気になる、モメる前兆バリバリなど、いろいろなレベルがありますが、たいがい1回のウェブ制作でそれがまあまあ起こりうることは知っておくといいでしょう。

ホームページを作るとなると、当然、発注側の企業のWEB担当者さん、中小企業の社長さんなどウェブ制作会社と話す機会が増えます。

以前、発注前に気をつけることとして「ウェブ制作の発注時は「ディレクター」を確認すべき理由 」というお話を書きましたが、制作サイドの担当によって問題の大小や発生度は異なってくるものです。

また、原因はそれだけではないので、今回はそのあたりのお話をしていきます。

トラブルになる「3つ」の要因

3つのトラブルに悩むウェブ担当者

ウェブ制作においてトラブルがつきものなのは、ある種避けられないことであります。

その原因を「3つ」ピックアップしてみると、

①制作サイドのスキル不足

どんなに立派なウェブ制作会社でも、やらかすときはやらかす。それは単にスキル不足だったり、激務ゆえのヒューマンエラーということも。

②発注側の知識不足

発注側の企業さんは「ウェブ制作」に詳しいことはまれです(詳しければ自社内で作ってる)。ゆえにイライラすることもそれなりに発生。

③制作サイドの説明不足

いい加減な制作ディレクターだと、肝心な箇所の説明や不利な点はオブラートに包むなどしてくる。後々のモメる原因に。

 

以上のようになります。

上記を見ると①③は似ていますが「スキル」と「段取り」という違いで、あえて分けてさせてもらってます。

そして②はお客さんサイドの原因。③がちゃんとしてれば、お客さんは不安にならないとも言えますが、暴走するクライアントというももちろんいるわけですね。

暴走するクライアントとは?

暴走するクライアントのイメージ

さて、では「暴走するクライアント」とはどのような感じなのでしょうか。

これはいろいろありますが、

①社長の気分で決定事項が変わる

決定して進んでいたにも関わらず、急にちゃぶだいがひっくり返る。

②担当の気分で決定事項が変わる

担当者が気まぐれなパターン。

③こだりすぎて進まない

細部にこだわりすぎてしまい制作が進まない。

④レスポンスがない

スケジュールがどんどん遅れる要因に。

 

以上のような要因で、発注側がやりたい放題、お客様モード全開というのはわりとあるんです。

対して、制作サイドにも要因はたくさん。

制作サイドの要因は?

申し訳なさそうな制作会社の担当者

こちらもいろいろありますが、前述のとおりで、

①スキルが低い

デザインやプログラミングの技術が低い。

②段取りが悪い

事前説明がなくスケジュールが不明瞭。

③レスポンスが悪い

不利な話になると返信がない、遅い。

④約束を守らない

最初のプレゼン、契約と逸脱している。

 

以上、わりと反響(反発)のあった前回の記事「良いウェブ制作会社ってないの?実はないかもしれません。」にも関連するお話になってきますね。

当たり外れはどんな会社、どんなビジネスにもある。その運命をなるべく最小限にとどめようとする企業努力ができるか、怠るかで会社の質や評判が変わってくるのだと思います。

あまりにこういったレベルの低さが目に余る場合は、契約解除が視野に入ってくるはず。そのあたりのお話は『ウェブ制作会社との「契約解除」で気をつけたい「3つの注意点」』をどうぞ。

「トラブルは必ず起こる」と思って発注を

喧嘩する二人

たいていのウェブ制作会社は、いやおそらく全ては今回のようなお話をお客さんにしません。事前にしたら、せっかくに仕事を取り逃がすからです。

しかし現実は、制作サイドはもちろん、お客さんサイドにおいてもトラブルの火種は持っているもの。

見ず知らずの第三者同士がいきなり数ヶ月に及ぶ「ウェブサイト制作」などという、なかなか難解なものを一緒にやろうというのですから、その程度の差こそあれ「トラブルは必ず起こる」と思って発注先を選ぶと良いでしょう。

間違っても「ここなら安心だ」「ここならモメることなく終われるだろう」という淡い期待は持たないことです。なんやかんや、大なり小なり事は起こります。

たいてい、ウェブ制作のスケジュールは長期化するのがデフォルトにもなっている現状も散見されるゆえ、制作期間にはそれなりの覚悟も必要です。

ということで、今回も身も蓋もない話になってしまいましたが、これ系のお話は目次『こんなWEB制作会社に注意』にまとまってますので、流し読みしておくことをオススメします。