サイトリニューアルのコツはどこにある?
「ウェブサイトのリニューアルを発注する」となった場合。
何から手を付ければいいのか?
どこに何を依頼すればいいのか?
値段はどれくらいなのか?
などなど、謎が多すぎて思考停止になりますよね。
その結果「かっこいいサイトを作っている会社」「安い会社」「営業の人が良かったから」「自社から近いから」などという、間違った理由でウェブ制作会社を選びがちです。
しかしホームページとは、何回もリニューアルするものではありません。少なくとも数年間は刷新しないことはざら。一時の感情で発注するのは危険です。
そんなホームページのリニューアルについて「ひとつ」だけ抑えていただきことがあります。
サイトのリニューアルは「整理整頓」が本質
ホームページは見た目のかっこよさも、もちろん手頃な制作費も大事な要素ですが、ひとつだけ忘れてはいけないことがあります。
それは「整理整頓」。
みなさんもいろんな会社のサービスや商品のWEBサイトを見たことがあると思いますが、単純に「どこに何があるかわからないサイト」「見にくいサイト」「情報の少ないサイト」などは、なんかイヤだなと離脱しているはず。
反対に「わかりやすい」「選びやすい」というサイトには好感を持ち、ちょっとだけ長く滞在していると思います。
そして情報が整っていることは、検索における上位表示、つまりSEOにも有益も働いてくるんですね。
そう、ウェブサイトとはいかに「情報が整理整頓されているか」が重要なんです。見た目のかっこよさなどは、その次の話。
競合調査など市場の動向も調べ、整理したものを「要件定義書」にまとめ、整理整頓することがウェブ制作成功への道となります。
整理整頓「4つのチェックポイント」
では、ウェブサイトを「整理整頓」することを具体的にチェック項目として見ていきましょう。
①サイト全体の整理
まずはサイト全体を俯瞰しましょう。現在のサイトマップを見てみましょう。「各ページのテーマはひとつ」で明確でしょうか。そして各ページを全て合わせると御社や御社サービスをもれなく説明できているでしょうか。
1ページ内にさまざまテーマを混在させず、例えば採用に関しては「採用サイト」として独立させるのも王道の手法です。
②メニューの整理
パソコンサイトでの「メインメニュー」には最も見て欲しいページを置いていますか?反対に「フッター」や「サイトマップ」には全ページを網羅できているでしょうか。
また、スマホサイトはどうでしょう。画面内にコンテンツへの導線となるメニューは適切に配置されているでしょうか。
③順序の整理
トップページはもちろん、下層のページにも「わかりやすい順番」「見て欲しい順番」でコンテンツは配置されているでしょうか。見せたい順番が必ずしもわかりやすい順番ではないことにも注意。
④カテゴリの整理
ブログ部分はカテゴリーで整理されているでしょうか。されてない場合でもすぐURLを変えるとSEO的な評価はゼロに戻るので安易に変えるのは危険。まずはブログがわかりやすいカテゴリたタグで整理されているかチェック。
いかに見やすい「整理整頓=カタログ」にできるか
自社サイトの「カタログ化」を目指しましょう。
ホームページを「カタログ」なんていうと、味気ない考え方に抵抗を覚える方もいるかもしれません。
しかし、スマートフォンという限られた空間や、WEB上にある他のサービスと「ユーザーの時間」を取り合う過酷な戦いを強いられる現代において「いかに整理整頓されているか」は最も重要な要素なんですね。
どんなに柔らかいデザインで、かわいく作ってあっても、かっこ良いクールなサイトでも。「直感性に欠ける情報構成=カタログでなくアート寄り」であれば、ユーザーはどんどん離脱して他のサイトへ行ってしまいます。
自社の情報を、いかにカタログっぽくないカタログとして表現するか?
小学生でも説明書なしに理解できる構成や導線になっているか?これがポイントなんですね。
ウェブ制作会社選定の際に
何かとウェブ制作会社の業者選定は悩んでしまいがちですが、選ぶポイントのひとつに「整理整頓力」のある会社を条件に入れましょう。
口八丁手八丁の営業に乗せられ発注書を書いてしまう前に。あせって契約書を交わしてしまう前に。地味でも本質を抑えている会社を選ぶんです。
もちろん、整理整頓力だけでは業者選定はできませんから、大前提となる「3つの基準」も事前に持っておきます。
そのあたりは『ホームページ制作業者の良い選び方「3つの基準」』をどうぞ。