格安ウェブ制作会社の危険性「5パターン」

ネット検索で「ホームページ制作会社」と入れるだけで、わんさか出てくる格安ホームページ会社。

「初期費用0円」「トータル39,900円」「月々 5,900円」などなど、激安感を出して集客をしています。そもそもその広告費用にもお金がかかっているにも関わらず、徹底的に安さで勝負してますね。

経営者やウェブご担当者ならば、思わず目がいってしまうもの。

しかし、安いものには必ず理由があります。(面倒なことに高い制作費の会社も油断はできないのですが)

今回は、世間の格安・激安ホームページ制作会社にありがちな危険性、デメリットを「5つ」ご紹介します。

①謎の「初期費用0円」パターン

「¥0」の文字

「初期費用0円」という広告。そもそもホームページの制作において初期費用の定義がよくわかりません。

初期費用なるものを設定している会社のほうが少なく、それが0円になると言われても業界的には「何の費用?」という感じ。

もちろん、会社によって価格体系や定義は異なりますから「初期費用とは〜〜〜の費用です」と言われると「はあ、そうですか」という話なのですが。一般的ではないものを「0円」と謳っている謎。

気をつけてください。その0円、その会社の勝手な定義なので。

②「月額払いの格安風」パターン

請求書の写真

月額で安く見せる制作会社もあります。

しかしこの大半は「リース契約」と呼ばれるもの。業界では悪名高き商法です。このあたりは『ホームページのリース契約が危険な「5つの理由」』をどうぞ。

いくらお金を払い続けても、サイトは自社にものにならず、解約すればサイトは消滅。要注意案件です。

発注書に仕掛けがある場合や、読む気が失せるほど小さな字と薄い印刷で書かれた契約書に罠があるケースもあるので、リースには近づかないのが得策。

③「質が低すぎ」パターン

星1つの低品質

激安制作会社のホームページやランディングページには「え?これで◯万円?」と思える制作実績が掲載されています。

しかしそれと同じ質のものが完成するとは限りません。そもそも、その実績を同価格で作ったという証拠もないわけです。

また、やらせ感全開の「お客様インタビュー」はいくらでも捏造が可能。これは格安の制作会社に限らず信じてはいけないコンテンツですので覚えておきましょう。

実際に制作が始めると、初心者レベルの質の悪いデザインが上がってくることも多々。かといって、細かい修正が出来る価格でも契約でもありません。後悔先に立たず。契約した後であれば、もうお金を払うしかないんです。

④「修正未対応」パターン

費用対効果のイメージ

ホームページは完成日がゴールでなくスタート。そこから修正を重ねて育成していく必要があります。やっぱりこうしよう、ああしようというのは、運営するとわかるものなんですね。また、不具合もちょくちょく出たりします。

つまり、ウェブサイトは出来上がりが最も未熟な状態。

格安の制作会社は、あくまで制作費用を抑えているため、修正対応は応じません。それは別途費用です。ここでモメたり、こじれるのはお約束のパターン。

では修正を他の会社に頼もうと思っても、見ず知らずの他社が制作したサイト、しかもそれが質の低い作りになっていると「全部作り直したほうがいいですね」となるんですね。

安物買いの銭失い、となるわけです。

⑤「会社消滅」パターン

倒産して路頭に迷う人

意外と知られてないのですが、ホームページの制作費はイコール「人件費」です。

格安ホームページ制作会社は、この人件費を大いに削って運営しているので、利益率が低く、また会社の先行きは不透明。つまりいつなくなってしまうか分かりません。スキルのない(良く言えば向上心旺盛な)フリーランスが実は一人で運営しているタイプもあります。

御社のデータであるとか、ドメインやサーバーの情報などを持ったまま消滅するともうホームページはサーバーの契約が切れると同時に消滅します。

サーバーも格安のものを使用していることが多く、安定しません。

ウェブ制作費用はケチりすぎると高くつく

費用と効果の両軸

ホームページの制作費をケチりすぎると、最終的には制作会社の乗り換えなどで仕切り直し、結果的に高くつくのは定番の流れ。

かといって、あまり潤沢に予算をかけれないのも事実ですよね。

そんなときでも「とりあえず安いから」だけの理由で適当に業者を決めるのは危険なのでやめましょう。結局は制作過程のアレコレでモメて、時間とお金と体力を失います。ついでに言っておくとデザインコンペで決めるのも結構危ないです。

ホームページ制作業者の選び方はなかなか指標がなくて難しいとは思いますが、まずはNGパターンを把握し、解決法を知っておくのがおすすめ。

NGパターンについては『ホームページ制作業者の選定でよくある間違い「トップ3」』を知っておくだけでも違ってきます。