テキトーな業者を見抜けるか?
一定の金額、例えば月額10万〜30万とか、あるいは50万の契約で「WEBサイトのメンテナンス」や「広報・マーケティング」「SEO対策」などを専門会社に委託しているというのはよくあること。
しかし、コストダウンはしたいですよね。「ほんとに今の価格って見合ってるのかなあ…」と思ったり。とても健全なことです。
そこで、ネット検索やウェブ広告を見て格安のウェブ業者を当てずっぽうで問合せしてみたり、地元の制作会社から「1/3の予算で出来ますよ」と営業をされたりして「乗り換え」を考える。
しかしこういった格安業者の場合「本当にデキる会社の場合」と「テキトーなことを言ってる会社」の2パターンがあるので気をつけてください。
「本当にデキる会社の場合」は「本当に1/3の予算でこれまでと何も変わらない質、あるいはもっと良いクオリティ」で可能になります。だいぶお得ですね。むしろ、今まで払っていた金はなんだったんだと。(ただの人件費・固定費です)
要注意なのは、後者の「テキトーなことを言ってる会社」です。
素人レベルのエンジニア?
以前、こんなことがありました。地方の企業から「地元の格安の会社に変えたい」というお話がありました。「値段も御社の半分だ」ということで、クライアント立ち会いのもと、作業の引き継ぎをその業者と行うことに。
しかし現場に現れたのは、玄人の目から見ると、限りなく素人に近いレベルのエンジニア。法人とは名ばかりで、個人で活動をしているであろうことが伺えました。いわゆる仕事のできないフリーランスもどき、です。
しかしそれなりの期間を経てクライアントが決めたことですので、引き継ぎを行い、その場は終了。
ところが、いざ乗り換えてみると、対応が良かったのは最初だけ。だんだんとレスポンスの遅さやクオリティへの言い訳、さらには音信不通が頻発し、契約を解除したという話をクライアントからされました。
結局、再び当社が作業を引き継ぎだというケースです。
業者乗り換え後のトラブル
実はこういった話は特段珍しいわけでもありません。企業間同士のやりとりで「やります、できます」を安易に言う業者というのは要注意なのです。
なぜなら、やってみないと分からないことが多いはずなのに、言い切って確約するというのは「単にその仕事が欲しいだけ」だから。
かといって、たいした作業もせず高すぎる毎月のメンテナンスフィーを取る会社もあったり、さりげない「更新自動契約」というズルい契約の罠で、しれっと長期契約を狙う企業もあります。
ホームページ制作会社というのは千差万別であり、どれもが健全な会社ではありません。参入障壁が低い業界でもあるゆえ、自社のサイト上では立派な大手の実績を掲げていながら、その実態は「電通の下請けの下請け、孫請け」で、言われたとおりに作業をしているだけの「作業屋」だったりすることはよくあります。
「自称フリーランス」なトラブル系クリエイターやチームに当たると、最初は良くても、すぐに「社会人のマナーのなさ」「遅刻する」「メールにもやたら”!”マークが多い」など、ビジネスパートナーとしてはなかなかしんどい状況に陥るのです。
業者変更は慎重に
固定費削減は企業として大事なことであり、いま当たり前のように使っている経費を見直すのは大切なこと。
しかし、格安ウェブ会社や所在も怪しい個人クリエイターの「やります・できます」には、本当にご注意ください。
大切な自社の情報やデータを託していい相手なのか、ノウハウを開示していいのか、落ち着いて検討するのが堅実です。
格安ホームページ制作会社の危険性については『格安ホームページ制作会社が危険な「5つの理由」とは?』にてさらに掘り下げています。