曖昧になりやすい「集客」のミーティング

「集客」に関するミーティング。

そこでホームページ制作会社やマーケティング会社側から、

「こうするとユーザーに ”響く”」

「こうすれば ”刺さる”」

という抽象的な言葉が出てきたら、要注意ですよ。

ホームページ制作会社というのは「制作実績こそ多いが、集客効果については公開も検証もしていない」というのがほとんどだからです。単に作る人たちです。

WEBサイトを作ったあとにどのような効果があったのか?

それは出来レースの「お客様インタビュー」などではなく、数値として検証されているかが、その会社の本当の集客力を測ることにつながります。

集客の根拠を曖昧にする業者に注意

制止するサラリーマン

どんな会社でも人でも、未来のことは一切わかりませんよね。

よってこれから作るウェブサイトやブランディングについて、集客の約束などできようはずがないのです。

ですので「結果については、やってみないとわからない」と言える会社のほうが誠実。そういった会社と腹を割った話をして集客について共に考えるほうがさまざまなノウハウが蓄積され、そのぶん成功にも近づける可能性が高まります。もちろん、それでもうまくいく保証などないんですが。

しかし、集客に関する話をはぐらかし、あたかも「集客出来る」と客に錯覚をさせるのは優良誤認。

集客できる根拠を示せないにも関わらず、デザイン案やブランド企画の提案時になると「こうするとペルソナに(消費者に)刺さる」「ユーザーに響く」というような言い方で、妄想の考察の同意を求めてくる業者に遭遇した場合は、どんなにしっかりしてそうな会社でも気をつけてください。

場の空気に流されず冷静になること

商談する二人

「集客」の話になると、お客側は「消費者のマインド」といった実態の見えにくいものを提案されているゆえに、一概に否定することはできず、かといって面と向かって疑うのはやりすぎとも思われ「わからないけど任せてみよう」となってしまうものです。

しかしここで、わからないながらも「議論」をもちかけ「質問」をちゃんとして言質をとっておくことが必要。

そのためには、集客できると醸し出してくる(言い切るわけではない)会社には「集客根拠の提案資料を送ってもらう」のはひとつでしょう。今回の自社のケースに自信がある根拠を出してもらうんです。

そういった資料はそもそも作成するのが困難というか実績として持ち得てないため、業者は事前に資料を送ることを拒みます。なんやかんやと、拒否してきたり論点をずらした資料でお茶を濁してくるケースも。

いくらこちらが頼んでも、事前に資料がもらえない場合は多々あるため、そのときは「プレゼンを受け、その場のノリで高い見積書やどこまでの拘束力があるのか不明な発注書を受け入れず、後日、まとめて質問をする時間を別途設ける」のが確実。

「数字」を出させよう

数字が書かれた書類

曖昧な業者には目標数値でなく「現実的に達成できる数字」を出させましょう。

その数値の根拠も語らせます。この時点で半分くらいのエセ業者は辞退するからです。

ここを突破してくる会社は実態が伴っているか、反対に大嘘を平気でついてくる会社。

素敵なことばかり書いてある提案書から目を覚ます、御社側に冷静な見極めが必要なフェーズです。

聞けばたいていボロが出る

虫眼鏡でこちら見るサラリーマン

一見爽やかで、若手の多いウェブ制作会社の営業をナメてはいけません。決して一流の営業マンとは言えませんが、素人を言いくるめるのには慣れています。

営業は、集客に関しては過去の大成功例などを交えての錯誤を招くことに長けているのはどこの業界も同じかもしれませんね。

どんな成功例でも、それが他の会社に当てはまる可能性もだいぶ未知数ですから、やはり集客というのは「出たとこ勝負」なんですよ。地道オブ地道。

口車に乗せられて、あっという間に不利な契約書にサインすることがないよう、慎重に対応することが大事です。

聞けばたいてい、ボロが出てきますから。