ちまたに溢れる無料&有料セミナー

「無料SEOセミナー 初級編」

「入門者必見!無料マーケティング講座」

「新人社長のための経営講座」

日々さまざまなセミナーが開催されてますが、実際に受けると「まあ、普通っていうか…こんなもんなのかな」というの感想を持つ方も多いと思います。無料は特に、また有料セミナーでも同じような経験はあるでしょう。

リアルセミナーであれば最後に個別相談等で営業を受け、ウェビナーであれば事前に連絡先を登録し…というのもお約束。

前に書いた『「無料資料ダウンロード」は意味なし。個人情報取られて終了。』と同じ商法ですね。

営業のための連絡先取得が目的

連絡先が書かれた個人情報

例えば、無料セミナー開催の目的ですが、それは開催する会社が「自社の宣伝」「DMや電話する先の取得」であるのが第一にあります。

これを達成するために、わざわざ無料セミナーというエサをばらまく。有料の場合でも「同業者に来させないため」「ハクをつけるため」というケースもあります。

そもそも目的が「営業のための連絡先ゲット」なので、セミナーで深いノウハウを提供するわけがないのです。というか、会社の数だけ悩みも課題も異なるので、そもそもセミナーで一括に悩み解決など不可能。

でも宣伝の仕方が巧み場合は、多くの悩める方々がセミナーの毒牙にひっかかってしまう。

セミナーの実態

セミナーの撮影中の様子

では、ウェブ系やビジネス系、あるいは自己啓発でいいですが、セミナーのあるある定番メニューをご紹介します。

①自己紹介・売上自慢等

②今回のテーマの「概要」説明

③事例紹介。自社の成功例自慢

④質疑応答。回答は無難なもの。

このようなものが多いでしょう。そう、せっかくのメインテーマが深みのない「概要」レベルで、あとは類稀なる成功事例で終わります。質疑応答も時間が限られており、深い話はできません。深い話は「個別に日を改めて」です。

主題が「概要」レベルになる理由

内容の薄いセミナーに困惑する人

主題が概要レベルになる理由は、いくつもあります。

①みんながわかりやすい単純な内容にする必要がある

②そもそもたいしたノウハウがない可能性

③本当のノウハウを披露したら競合他社に盗まれる

④そそる理由にして新規契約につなげる

以上の理由が挙げられます。

契約済みの正式な顧客であれば深いところまで対策を練らないとクレームになりますから、当然必死でやります。

しかし、不特定多数のセミナー傍聴者には何が一番良い情報なのかわからないため「最大公約数的な話題」「総花的な話題」になってくるわけです。

するとメインの主題については「単なる説明(ノウハウでは決してない)」に留まるということ。

内容の薄さは「初級編」「初心者向け」と保険をかける

「初心者向け」を強調するセミナー担当者

セミナーする方も「内容が薄い」「知っていることばかりだ」とならないよう、しっかり保険をかけています。

それは「初級編」「入門編」「初心者向け」「初めての〜」「新人○○のための〜」などのエントリークラスの内容的な意味合いを添えていること。

こうすることで、セミナーの登壇者に若手を立たせ経験を積ませたり、自社の利益になるように巧みに仕組んでいます。

社長や専務、部長クラスが出て来る場合は単に会社や部門が小規模であるゆえ、やる人がいないからというパターン。

最近はこの手法も薄れては来ていますが、なんらか逃げ道を作っているのが常套手段なのでよく説明文句を見ておきましょう。

セミナーは単なる集客装置

「有益そうなセミナーだから」という理由で、アレやコレに顔出しても大した収穫や成果につながらないのは「その会社の宣伝」「テーマについても概要説明」「類まれなる成功例」を聞いてるからにすぎません。

時間と交通費の浪費、そして無駄に連絡先を教えるだけの繰り返しになっている方はご注意ください。

多くのセミナーは単なる「集客装置」です。

そこに時間を費やすならば、個別に業者に連絡し、個別に自社の相談をして何かしら提案してもらうほうがいいでしょう。ただし「意味のないコンペ」はやっても無意味なので気をつけて。

例えばホームページ制作に関してであれば「ウェブ担当者が発注時にまとめておく「7つ」のこと」をまずは整理するのが良いでしょう。

そして業者を選ぶ際もまずは「ホームページ制作業者の選定でよくある間違い「トップ3」」に注意を払って、進めるのがオススメです。