自分で作るか制作会社に依頼するか
会社単位でも個人でも、予算に限りがある場合は「自分で作るか」「制作会社に依頼するか」を考えるケースはあると思います。
予算は切り詰めたい、けど一定のクオリティは欲しい、でも金がない、の悩みどころ。例えば撮影ひとつとっても一定の予算をかけるべき、なんですがいざ当事者になるとやっぱり迷いますよね。
「いや、企業は普通外部の業者にオーダーするでしょ」と思いがちですが、結構あるのは「サイトの管理運営の内製化」というやつ。つまり自社内で担当者を配置して、自分で運営しようと考えるケースは珍しくありません。
大手企業ならばオウンドメディアの部署があったりしますが、中小企業でも担当者を採用したり強引に兼任させるのはある話なんですね。
メリットとデメリット
では、ウェブサイトを「自社で作る場合」と「制作会社に任せる場合」のメリットとデメリットをみていきましょう。
大きく「5つ」の項目に分けて検証します。
①制作費用
1)自社でやる場合:
費用は最も安く済みます。内製化してやる場合はその社員の給料で事実上は制作費は済むことがあります。しかし思うようなクオリティにならず、作り直しが続いたりする時間的コストが垂れ流しになる危険性も。
2)外部依頼の場合:
高くつきます。プロに依頼するので当然ですね。一般的には50万100万は当たり前の世界、それでも安い方というのが現在のWEB業界では普通にもなっているので、覚悟が必要です。当社の場合のざっくり予算をすぐに知りたい方は「(原則)24時間見積」をどうぞ。
②コンテンツ
1)自社でやる場合:
社員やチームに任せられるスピード感はメリットで、チェックもすぐに出来る。しかし「自社の特徴」「自社の弱み」あるいは「競合調査」などの分析は自社内だと意外と手こずります、客観性を持つことができないんですね。
2)外部依頼の場合:
費用がかかるだけあって、ウェブサイトに必須の要件定義を任せることができます。しかし自社内と異なり、コンテンツなどの直しについては無限にやってもらえるわけでなく、制約があるのはデメリットと言えるでしょう。音楽素材や動画素材も頼めば探してきてくれます。
③SEO
1)自社でやる場合:
SEO対策に詳しく、なおかつ実装や日々の調整ができる人間が必要になります。一般の会社にはなかなかこういった人材はいないでしょう。よってその手のプロを採用する必要が出てくるの手間とコストがかかります。
2)外部依頼の場合:
WEBサイトの制作費とは別に「SEO対策費用」がかかるのは大幅なコスト増と言えるでしょう。
④管理・運営
1)自社でやる場合:
晴れてWEBサイトが完成したあと。実はここからがスタートです。WEBのリリースはなるべく早くしてしまいあとはサイトを「育成」するのがポイント。しかしどのように育成していくの?修正やSEO調整など広範囲な手間がかかります。
2)外部依頼の場合:
管理・運営はWEB制作会社にとっては日常業務です。そういったレギュラーの仕事をもらえることを目指している会社もあります。しかし毎月の保守管理費用は当然かかってきます。
⑤トラブル対応
1)自社でやる場合:
サーバーが落ちてサイトが見れない、サイトがウイルスに感染した、ホームページの挙動がおかしい、などなど、トラブルはつきものです。対応を間違うとサイトを破損しかねない危険性がありますが、コストは社員の人件費で済みますが、24時間体制で監視してもらえるわけではありません。
2)外部依頼の場合:
トラブルについて適切な対応が期待できます。サイトの全てを24時間監視できるわけではないものの、丸投げできる点においては会社としては安心でラクができるメリットがあります。
自社内でも業者でも、双方共に魅力あり
自社内でやれば連絡の伝達やチェックもスピード感を持ってやれ、なおかつ予算を抑えられる。一方で、質が期待できない場合や社員の負担は大幅増となり本業に影響する懸念がある。
制作会社に依頼すれば、コストがかかるという最大のデメリットがありつつも、質は保証され、なおかつ社内への負担は軽減できる。
双方共にメリット、デメリットがあるので、自社の人材リソースや費用、スケジュール感に合わせて検討してみてください。
自社内で制作する場合のトラブルは…
なお、自社内でサイトを制作する場合のあるあるトラブルについては「自社サイト制作中によくある社内トラブル・失敗例「5選」」に詳しく書いていますので、チェックしておくと地雷回避に役立ちます。
同時に「ウェブサイトのリニューアルでよくある「7つの失敗例」」も抑えておくと安全ですよ。