人物撮影や物撮りなど、用途で変わる「撮影」
ウェブ制作の際にときおり発生するのが「写真撮影」です。
それは「社長ごあいさつ」のページのための社長撮影のときもあれば、採用サイトで社員の方々を撮ることも。
商品のページであればいわゆる「物撮り(ぶつどり)」もあったり、風景や社屋の撮影などもあります。
世の中にはさまざな無料で商用フリーな写真サイトなんかもありますが、自社の社長や社員や商品となると、さすがに素材というわけにはいきませんよね。
しかし、簡単に撮影には事が進まないケースもあるんです。
「5~6枚」の撮影ために「10~15万!?」
ネックとなるのが「撮影費用」です。
ここで二の足を踏む会社さんは結構多い。
費用を聞くと「え、それはちょっと…」となってしまうんですね。
なぜなら、よくある撮影費用の相場は「午前中10〜15万、1日20~30万」など。
激安を探せばそれなりのものも見つかりますが、いずれにしろ「思ったよりかかる」という感想が多いのが事実。
しかも、3時間程度で使える写真は5~6枚、場合によっては3~4枚ということも。正式な人物撮影なんかでは普通のことなのですが、思わず「それしか撮れないの?」と思ってしまうようなんですね。
例えばそれが「雑誌の表紙の撮影」となれば、神ショット1枚を撮るために時間をかけるというのも納得できるかもしれません。(プロのカメラマン、プロのモデルでさえも良い1枚を撮るために時間がかかる)
しかしそれが「自分の会社のウェブサイト」となると…
お金を払う側としては「ある行動」に出たくなるのです。
「撮影はうちでやる」「iPhoneもある」
「ある行動」とは、撮影費用を削ろうとして「自分たちでやる」という決断をするもの。
その際によく聞く言葉は、
「社員にカメラ好きな子がいるので」
「いまはみんな写真もうまいしね」
「iPhoneでも撮れるし」
このような意見です。
テレビや雑誌で見るような、めちゃくちゃお金のかかった写真も素人目線だと「ちょっと頑張ればこれくらい撮れるかも」という勘違いを抱いてしまう模様。思わず「そんなにお金かかるなら、写真くらい自分たちでやっちゃうわ」となるんですね。
実際は、私たちがカタログやWEBサイトでさりげなく見ている写真も、プロの方々があの手この手で試行錯誤して撮っています。でも、デジカメだったりスマホの普及や性能の格段な向上で、言ってしまえば「写真なんか簡単」という風潮ができてしまっている。
写真ほど直感的なものはない
自己流で撮った写真、照明も使わずスマホで撮った写真で作られたチラシやWEBサイトがたまにあります。
どう見てもまずそうなお弁当の写真、にぶい色のケーキ、古びた内装に見える物件などなど。
写真は、文字以上に多くの印象を速攻で見てる側に印象づけます。一度ついた印象はなかなか取れることはありません。
逆を言えば、良い印象を写真で最初に与えることができれば、見る側はチラシやウェブサイトの解説や薀蓄を読むという「次のステップ」に進んでくれるでしょう。
ビジュアルが大事な有形の商材を取り扱っている商売の方はもちろん、弁護士やコンサルタントなど無形の商材ながら「人」の印象が大事なビジネスの方などに、写真が与えるインパクトの大きさを今一度認識いただけたらと思います。
プロがいるジャンルには理由がある
これは文字を書く「ウェブライティング」でも、たまに同じことが起こります。
「とりあえず日本語を書けること」と「読者を魅了する文章」さらには「SEO」は全く別のモノなのですが、なんとなく「ある程度は書けるでしょ」となってしまう。
冷静に考えればわかることながらも、ビジネスの場で見積金額を見てしまうとどうしても「ライティングを削ろう」「写真もやめよう」となる。
20万、30万の予算を出すか出さないかは大事な経営判断でありゆえ、予算を削減する対象になりやすいのがそういったクリエイティブ系です。
しかし私たちは普段、自分たちでは強く自覚してませんが「美味しそうな食品の写真」「かっこいいアパレルの写真」「楽しそうな写真」など町やWEBで無数に目にしています。
文章も同様。あまりにもこの当たり前が連続すると、価値を感じることがなくなってしまうのは無理もないかもしれません。
プロがいるジャンルには理由があり、そこに投資することで「ウェブデザインの至るところも自社の貴重な営業資産である」という視点を持てると、逆に写真や文章にこだわった質の高いウェブサイトが完成すると考えます。
第三者は「写真」「文章」で御社を決める
顧客や取引先は、御社のサイトの写真や文章を見て印象を決めます。
つまり、WEBサイトのデザインもさることながら、具体的に御社を現す写真や言葉「見て・読んで」意思決定をするのです。
その意思決定の重要な判断素材に投資しないのは、それこそ致命的な経営判断のミスとも言えるでしょう。
ウェブサイトなんぞそうそう頻繁に新しくしませんから、なかなか撮影にも投資する判断がしにくい面こそありますが、
もし制作において「撮影」やライティングにプロを投入する判断を迫られたときはー。
はねつけずに、まずは候補者の過去の実績や、写真や文章がもたらす効果を制作サイドに確認すると良いでしょう。
納得できる回答があれば、導入をおすすめします。