ウェブサイトの改善ってどうやるの?

制作会社に作ってもらったホームページを、自社で「なんとなく」運営をしている企業さんは多いものです。

たまに「お知らせ」を更新したり「集客用ブログ」や「SNS」を投稿したり、ちょっとHTMLやCSSがわかるスタッフいればテキスト入れたり、フォトショップで写真を加工修正したり。

そんなウェブサイトですが、よく聞くのは「改善」という言葉。Googleサーチコンソールを見たり、アナリティクスの見方を攻略しサイトの弱点を見つけ、より良くするというもの。

しかし「そんなデータ群を見ながら適切にページをカスタムしていくなんて無理」と考えてしまいますよね。ビギナーにはなかなか高い壁です。

今回は、そういったデータからの改善でなく、もっと感覚的に取り組める方法をお伝えします。

この視点があれば、プロの視点がひとつ身につき、御社のホームページも変わってきます。

ホームページは「なめらか」か?

ウェブサイトの「なめらかさ」をチェックする人

ホームページを良くするコツ。

それは「ホームページは”なめらか”であるか?」という一点につきます。

「なめらか?」ってなんでしょう。以下に「3つのポイント」に分けて書いていきますね。

1)導線は「なめらか」か?

導線の矢印

そのページを読み終わって、次のページに進みやすいですか?

テキストのリンクやボタンは、パソコンで見てもスマホで見ても、探さずに済む位置にあるでしょうか?

つまりサイト内の「導線」がなめらかであるかチェックするんですね。導線ついては「ホームページの「導線」を初心者向けに優しく解説するよ」に詳しく書いてます。

これは「CTA」という施策にも関係するとても大事な視点なので要チェック。

2)お問合せページは「なめらか」か?

問い合わせフォームに混乱する人

「お問合せページ」「お申込みページ」の存在は重要です。最重要と言っても過言ではありません。

項目が多かったり、半角やらハイフンやらの条件が多かったり。なめらかとは程遠い、手間のかかるものになってませんか?

もっと詳しくは『問合せフォームは大丈夫?基本チェックの「5項目」とは?』をチェック。

3)読み込みは「なめらか」か?

読み込み中の表示

Googleの無償ツール「PageSpeed Insights(外部サイト)」で、ホームページの「読み込みの速さ」を計りましょう。

読み込みの遅いページはユーザーの離脱率も高くなる。またGoogleからの評価が下がり、検索の上位掲出における足かせとなって順位も上がりません。

サイトの改善とは「快適さの追究」

ウェブサイトを研究する人

今回「なめらか」というなんとも抽象的な言葉を使って改善ポイントの見方をご説明しました。

「え、もう終わりかよ」と思うなかれ。こういう1メソッドが大事なんです。この視点でサイトを確認していくと、やることは山ほど出てくるんですと、たいていのサイトはデザイナーのエゴや会社の都合などあって、だーいぶ「なめらかさ」に欠けているので。

導線やCTAをチェックするだけでも、おそらく数日〜1週間はかかります。逆に言えばたった数日でサイトがよくなる可能性があるわけです、夢がありますね。

この「なめらかさ」の概念、実はサイト改善作業の最も基本にある概念。ホームページは百社あれば百様のかたちがあり、それぞれのサイトによって修正すべき点は当然異なりますよね。

そこでプロはまず「どこに”イレギュラー”や”ノイズ”があるか?」を探します。それは「快適さ=なめらかさ」にアンテナを立てているわけです。

デザインや文章も大事ですが「なめらかさ」も

自社サイトについて議論する人たち

サイトのデザインや文章、写真などももちろん大事ですが、ホームページ内の構成や流れについてはどうも放置しがち、あるいは何を気にしていいかわからないという人も多いはず。

そんなときは「なめらか」か「そうではないか」を、いちユーザーとしてサイトを使ってみて検証してみましょう。感覚的で十分です。そして、社内で意見を出し合ってみてください。素人の率直な意見こそ大切です。

もしウェブ担当者が自分だけならば、知り合いにパソコンとスマホで使ってもらって、意見をもらう。知人らも、コンテンツ内容には口を出せなくても「使い心地」については素直に意見を言えるからなんですね。

なお「コンテンツの改善」についてシンプルに理解したい方は『御社のホームページ「お客さんを主語」にしてますか?』をどうぞ。