「採用サイト」と「会社サイト」独立させてますか?
本日は「採用サイトとコーポレートサイトを分けるべき理由」についてのお話です。
御社は現在、どんなスタイルですか?
わりとあるパターンは、会社サイト(コーポレートサイト)の中に「採用のページ」があるケース。
このケースは完全NGってわけではないのですが、わりとNGだったりもします。
実はサイトをテーマ別に分けると、想像以上に良いことがあるんですね。
その理由を「2つ」解説していきます。
テーマ別にサイトを分けると良い「2つの理由」
採用サイトと会社サイトを分ける良い理由は、明確に2つあります。
①就活者向けにメリットがある
次の段落で詳細を解説します。まずはターゲットでありペルソナでもある「就活者」へ向けたアピールの強さ。
②Google向けにメリットがある
そして検索エンジンのGoogleとの親和性。こちらはマーケティングの話ですね。こちらも次の段落で詳細を。
①「就活者向けへのメリット」とは?
一般的なコーポレートサイトは銀行や株主や取引先が見るもので、就活者が知りたい情報は掲載されていません。
働き先を探す就活者たちは「どんな職場なのか?」「どんな人が働いているのか?」「平均年齢や男女比率(昨今この情報を出すのはよろしくないですが)」「職種による給料のちがい」などを知りたいと思っています。そこで「就活者が知りたい情報に特化したサイト=採用サイト」の出番というわけですね。
採用サイトは、新卒者や転職者が「その会社がしてくれる、労働者への待遇」に特化させたサイト。「待遇」とは給与や福利厚生、職場の雰囲気や研修、どんな成長ができるかなどです。
それらを、社員インタビューや採用担当者、また社長が語りかけることで、コーポレートサイトにはない「採用戦略」を実行できるんですね。
②「Google向けへのメリット」とは?
検索順位(SEO)を司るGoogleは「1サイト1テーマ」という一定のルールを設けています。
逆に言うと、ひとつのサイトにアレもコレも混在させていると「何のサイトなの?」という低評価に繋がり、検索順位でも上に上がってきません。
「採用サイト」と「コーポレートサイト」を個別に独立させることで、それぞれのサイトがSEO的にも強くなります。
また、両サイトを分けることでサイト同士に「リンク」も張ることができる。実はこの「自社サイト同士の相互リンク」もGoogleさんはサイトの評価に入れています。
ですので、例えば「会社サイト/採用サイト/商用サイト」と3つに分けるのは、さらにベストの状態と言えるでしょう。
当社も、今読んでいただいているサイトは「ホームページ制作」特化で、会社サイトは「株式会社カグラ」として別に存在。さらに他の複数サービスも1サイト1テーマで展開しています。
それぞれのサイトを深堀りさせていこう
採用サイトと会社サイトを分けるだけでは、就活者やGoogleからの評価を得ることができません。
このサイトでも再三書いていますが、ウェブサイトはリリースした後が大事です。ぞれぞれのテーマを深堀りしていくことで、検索結果に大きく影響してきます。
テーマの深堀りとは?
テーマを深堀りすることで最も効果があるのは「ブログ」です。ブログはそのサイトのテーマに特化させたものにしてください。雑談記事はサイトの評価を下げる(=Googleが何のサイトか判断できなくなる)のでやめましょう。
ブログはサイト全体のページ数の増加に貢献してくれるだけでなく、単純に情報量が増えるのでSEO的に有利になるのです。注意点としては「インデックス」の問題。せっかく書いた記事でもインデックスされなければ全く意味ないので気をつけましょう。内容の薄い生地や類似記事の連発は無意味になります。
採用サイトなら採用に関わるテーマで記事やページを充実させる。動画の作成も効果的です。一方、コーポレートサイトも会社の情報に特化させて内容を厚くしていきます。
「採用サイト」と「会社サイト」のメリハリがポイント
各サイトを個別に分けて展開することの基本的な要素をお話してきましたが、最後に具体的なコンテンツの考え方を。
①採用サイトのポイント
ありふれたポジティブ全開のサイトはかえってウソっぽくなるので注意です。昨今の「盛りすぎのブランディング」にならないように注意です。
読む方もだいたいは「WEB慣れ」していると想定し、わざとらしい表現や無理なポジティブ表現は控えるほうがいいでしょう。それよりも、等身大を目指してサイトを作るのが効果的。
詳細を知りたい方は「採用サイトの考え方。コンテンツを「3つ」に分けていますか?」にて、痛恨のミスをしないためのノウハウを書いていますのでチェックしてみてください。
②コーポレートサイトのポイント
こちらは経営理念、そして展開事業を取引先向けに書いていきます。
採用サイトとは全く異なり、職場の雰囲気や給与などの情報は必要ありません。それよりも「取引したくなる会社」「信用できそうな会社」「バイタリティあふれる会社」であることを伝えましょう。
まずはマーケティング視点をもって「競合調査」から入ってください。自社サイトを作るのに競合を意識したくないかもしれませんが、このステップを飛ばすと自己満サイトになって終わります。とりあえず『ウェブ制作には「競合調査」が重要な「3つの理由」』をチェックしてみましょう。
1サイト1テーマで特化する
今回は採用サイトとコーポレートサイトを別々に独立させるお話をしましたが、この考えは他のパターンでも同様です。
今後、御社が新しい事業を始める場合などはその事業専用のサイトを立ち上げ、さらに本記事にしてご紹介した「サイト内容の充実化」を図ります。
この考え、プロセスには変わりないので、覚えておくと便利です。決して、コーポレートサイトになんでもかんでも入れ込むのはやめましょう。後から切り離すのはだいぶしんどい作業であり、SEOにはかなりの逆効果です。
1サイト1テーマに特化し、ターゲットにも直接メッセージが届くわかりやすいサイトの構築。
モノを売ったりするだけでなく、こういったサイトごとの配慮も「WEBマーケティング」というわけですね。