始めるのはラクな「無料ブログ」だけど…
「ブログをやろう」と、会社内や個人で決めたとき。
「アメーバブログ」や「はてなブログ」「note」なんかは、アカウント作ってすぐに書き始めるだけでラクですよね。
有名なサービスだし、サイト内では評価を付け合うなどSNS的なユーザー同士の接点もあり、いきなり「ブロガー」の仲間入りをした感じも味わえます。
しかし、ビジネス、いや趣味でもあまりオススメはできません。
今回は「無料ブログのデメリット」を「5つ」解説しますね。
無料ブログの「5つのデメリット」
ではさっそくいってみましょう。
無料のブログサービスは初心者にはとっつきやすい反面、マイナス点については事前に理解しておく必要があります。
なぜなら、サービス提供側がマイナス面を教えてくれないからです。
①いつサービス終了になるかわからない
とにかく筆頭に挙げられるのが「いつそのブログサービスが終了するかわからない」ということ。
そのブログサービスが終了したら、その中に書き溜めた記事は100記事でも1,000記事でも消えてなくなります。
2022年5月25日、大手ブログサービスの「cakes」が突如終了というニュースが駆け巡りました。これは「note株式会社」が2012年から10年間も続けていたサービスです。
さまざまなビジネス用途、あるいは趣味の日記などをここに書いていたユーザーは120万人以上にも及ぶそうで、なかなかのインパクトです。
ブログサービスの終了を知らされたユーザーは「日記の引っ越し」あるいは「(面倒なので)泣き寝入り」というかたちを取ることになるわけですね。日記や写真をコピペして他のサービスに移植するだけでも、だいぶ気が遠くなる作業でしょう。
このサービスを主力のビジネスとしていたブロガーなどは、もはや打つ手なしともなってきます。
②ブログ移行は甘くない
ブログの引っ越しというのは、言うほど甘くありません。
単に引っ越しだけならできないわけではないですが、そこには「Google」という検索を司る巨大な”ルール”が立ちはだかります。
Googleが牛耳るネット検索の世界では「同じ記事やページは存在してはいけない」というものがある。もし同じ記事がWEB上に存在した場合は、どちらも検索結果から除外されることもあるんです。
日記を引っ越しする際は、それなりに面倒なプロセスを経て、Googleに申請し、さらにその結果が検索にきれいに反映されるまでは待機しなければなりません。待機の期間も明確にはアナウンスされてないんです。
はい、結構な地獄なんですね。
③広告をコントロールできない
自分でワードプレスでブログや、ウェブサイト+ブログを制作するなら「掲載する広告」の位置も量も自由に設定できる。
でも、無料のブログだとそこは自由にできません。有料プランならできるよ、というものはあったりもしますが、お金を払って広告を消すこと自体コスパが悪いですね。
さらに、広告の収益は自分には入ってこない(運営会社が取る)ので、無料ブログでどんなに人気が出てもシェアされても自分は儲かりません。このあたり、改善しているサービスも一部はありますが、それもいつルール変更になるかはわかりません。
広告の設置や、収益が期待できないのは厳しいですね。
④SEOに弱い
無料ブログはSEOに強いと言われた時期も遥か昔にありましたが、いまは「一般のブロガーや企業の広報担当の方がSEOで上をいく」ために、無料ブログは強いとは言えなくなりました。
もちろん勝機がないことはありませんが、私たちネット検索してても、検索の1位〜5位までで無料ブログが入っていることってそんなないのではと思います。
⑤全てのルールは運営任せ
例えばよく楽天株式会社が「楽天ポイント規定の改変」「楽天モバイルの無料通話終了」などしょっちゅうルールを改悪してたりしますが、それは無料のブログサービスでも同じ。
運営会社のさじ加減で、細かいものから大きなものまでルールがどう変わるかははわからないのです。
無料ブログの「メリット」はあるの?
もちろんデメリットだけではなく、メリットもあります。
まずは無料で始めることができ、面倒かつちょっと勉強が必要なサーバーやドメインの知識もいらない。
有名なブログサービスは使い方も簡単でその日からすぐに開始できる。芸能人なんかも使っているから安心感もある。
こういった導入障壁の低さから人気なわけですが、本記事でのデメリットを鑑みると、やはりブログをやるなら「ワードプレス」がオススメです。
ブログをやるなら「ワードプレス」を
自社でも個人でも、ブログを始める場合は「ワードプレス」でやるのがオススメ。
実はワードプレス自体は無料なんです。
しかし、別途ドメイン費用とサーバ代がかかります。といっても、ドメインは年間1,200円くらい、サーバーは毎月1,000円以下で借りれます。
あとは記事を書いて、Googleの審査を通ればアドセンスと言われる広告も自由に貼れる。
書いた記事は自分で全てコントロールできる。突如運営に「再来月でサービス終了します」とは言われない。
そんなワードプレスについては『「ワードプレス」のメリットとデメリットを解説するよ』をどうぞ。
ブログを育成しマーケティングを始めよう
ウェブサイトは育成するのが基本ですから、最初は少し面倒でも、ぜひオリジナルのワードプレスでのサイト構築、ブログ構築をおすすめします。
ブログでのSEOが堅調になれば、集客や広告収益もある程度は自動化できます。もちろんそこにいくまでは年単位で時間がかかり、ラクな道ではありません。
ただし、日々調整は必要とはいえ自動化に近い状態が作れると、ビジネスとしては非常に心強く、サービスの拡張や強化、あるいはメディアのバイアウトなどさまざまな可能性が広がります。
「そもそもブログのマーケティングって意味あるの?」が疑問な方は『ブログ集客の効果。運営のメリット・デメリット「5つ」』をチェックしてみてください。