サイト運営で発生する「ブログの運用問題」

ウェブサイトが完成し、いざ運用となったときにどうしても会社組織では「どのように効率よく運用するか?」を考える局面になるー。

今回は、そんな「ブログの運用問題」について書いていきます。

単純にブログのメリット・デメリットは以前に書いてますが、いくらメリットがあっても「ずっと続ける」のはなかなか困難なこと。

しかもそれが日常の仕事にプラスして加わると、ブログ記事に情熱を注げる時間もモチベーションもないものです。

例えば担当が一人でも複数でも、ずっと書き続けるのはネタ切れや仕事量の限界もあり、ブログ専任でない限りはなかなか良質なものは書き続けられません。

こういった問題が招く弊害はtwitterなどのSNSも同様。

そこでぱっと思いついて導入されるのが「当番制」や「ノルマ制」です。

作業効率=効果出る、とは限らない

はてなマークを持った手

一見、効率的にも平等的にも良さげな「ブログの当番制・ノルマ制」ですが、実際にはなかなか盛り上がらず、質も高くなっていきません。

ブログマーケティングをしている会社が「1ヶ月に必ず1本書くこと」と社員にノルマを課して劇的につまらなくなった例もありますし「1週間に1本くらいになるように順番に書いていけ」というミッションで、たんに作業をこなすだけのものになった例もあります。

なぜ、このような当番制のようなもの、ノルマ制のようなものはマーケティングとフィットしないのでしょうか?

ブログが当番制・ノルマ制だとうまくいかない「3つの理由」

煮詰まっている会議中の写真

うまくいかない理由として、

 

①やらされ仕事である

②ブラッシュアップされない

③効率と集客は合わない

 

以上の3点が挙げられます。

ひとつづつ、説明しますね。

①やらされ仕事である

まずは、大前提のこれ。「やらされ仕事」であること。ブログを書くことが社内ルールになっている会社の社員は「今月まだ書いてねーや」「そろそろ書かないといけない…」と、ネガティブです。書かなけれないけないので、適当なネタを引っ張ってきて、コピペにならないように気をつけたり、無駄に字数を稼いだり、無駄に専門性を高めたり、むしろ「質の低さ」を追究しているという皮肉な結果に。

②ブラッシュアップされない

記事やSNSなどは1発でうまくいくことは稀で、実際は「昨日までの反省・学びを活かして日々書いて積み上げるもの」。これでやっと数ミリ、質が上がる程度のものなんですね。逆にやらないで1週間書かないだけで、クオリティは下がっていきます。スポーツと同じで、毎日トレーニングしてないと良くならないんですね。そんな簡単にいいブログが書けるんなら、誰も苦労しないですし。

③効率と集客は合わない

最後の理由はこれ。「効率を高めることと・集客というのは全くの別物」ということ。「回転を良くしてブログやSNSを絶え間なく投稿すること」と「ターゲットに刺さる記事・SNSの作成」は、全く別ジャンルの話。当番制やノルマ制は、効率をたかめることだけに特化しているので、肝心の「集客のための工夫」が放置されています。

上層部がブログをノルマにしない大事さ

良い空気の会社のイメージ

上層部にいる方ほど、ブログやSNSの運営について「効率」」だけを重視しないようお気をつけください。

社長や部長が時間やスケジュールや時間、締切に融通が利くなかで書くブログと、ノルマを絶対に厳守しなければならない社員とでは、同じブログでも全然向き合い方や心の余裕も変わってくるんですね。

部長やそれ以上になってくると「なんでもいいから書くのも大事」なんて思ってしまいそうですが、実はブログはインデックスされないと、全く意味を成しません。存在してないのと同じになってしまうんです。

義務やプレッシャーのなかでダラダラ生み出された記事は、つまらなく、深みもなく、しかもインデックスされない確率はだいぶ高いので。無駄なだけでなくその会社やメディアの評判を落としてしまいます。

専任を置いてブログに専念できる環境・待遇を

ブログ専任担当者の机と椅子

解決策としては「ブログの専任を置いて、ちゃんと専念させること」です。

社員の誰かをブログ担当、SNS担当にするのならば、新しい仕事が増えた分ほかの仕事を減らす。当たり前のことですが、これができる会社はほぼ皆無かもしれません。

なぜなら「まあブログくらい気合いで書けるでしょ」「twitterなんて投稿するのに10分もかからない」など、凄まじくマーケティング軽視しているから。いやー、そんな片手間で「集客」出来るなら世の中の会社がこんなに苦労してませんよね。

ブログやSNSにうとい会社や上司ほど、勘違いという名の横暴なミッションを振りがちなので気をつけましょう。

しょうもない内容の記事10本よりも、入魂の1本のほうが当然集客力もあり、後世ずっと財産として機能します。

自社の「集客資産」「マーケティング資産」を増やすために、専任者を設ける場合は文字通り専任させるか、それが厳しい場合は「他の仕事を大胆に減らす」ことでアサインしましょう。

ブログを手っ取り早く始めないこと

なお、社内でブログを始める場合に気をつけたいのは、アメーバブログやはてななどの「無料ブログ」で手っ取り早く始めないこと。

こういった既存のサービスブログは、始めるのこそ簡単ですが、書いた記事は御社の財産にはならず、そのブログ提供会社のものになります。

多少手間でも「ワードプレス」で始めるのがオススメです。

ワードプレスであれば、書いた記事は御社の財産なので、無料ブログのように急なサービス終了で記事が消されることはありません。