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6月2日 11:44

「自社サイトの制作」が社内で人気がない理由と隠れたメリット

社員は自社サイトに興味がない

とある会社の社長。

「よし、うちのサイトをリニューアルしよう」

「さてプロジェクトメンバーは誰にしようかな…」

こうなったとき、すかさず手を上げる人はいないでしょう。なぜならそれは、

①社長ミッション(面倒くさい)

②自社メデイア(興味ない)

③緊張感ない(どうでもいい)

以上がキレイにそろった仕事だからです。

日常業務だけでも死ぬのに、WEBサイトが完成するまでの数ヶ月ずっと社長や制作会社と「自分の会社のサイト」を作るなんて誰得なんだ、と社員は思うわけ。

社長さん、部長さんにこそ『自社サイト制作中によくある社内トラブル・失敗例「5選」』で担当者の悲鳴を聞いて欲しい。

「自分たちでやってみなさい」のウソ

さて、この「自社サイトリニューアル」のミッションが始まると、まずこんな面倒なことが待っています。

社長や部長が「私たちは今回、口を出さないから、プロジェクトメンバーだけでやってみなさい」と言っていたのに、余裕で口を出してくるという事態。あるあるですね。

ちなみにその回避の方法はわざわざ『社長や部長にウェブサイト制作を口出しさせない方法』で記事にしております。

決まりかかっていた事柄も秒でひっくり返る、ひっくり返るまではいかないけど面倒な注文が入る、などなどてんこ盛りなこの事態も、相当ヒマでない限りは対応は困難を極めます。

おまけに自社サイトってのは、クライアント案件とちがって緊張感もないので、なんとなく面白みにも欠けるんですね。

自社メディア制作の本質とは?

ここまで、書くと、俄然自社メディアなんぞ誰もやりたくないと心に誓うわけですが、それはそれは浅はかとも言えてしまう。

なぜなら、こういった自社メディアのミッションは、社長にとっては顧客案件以上に重要だからです。自社サイトというのは「問合せ獲得の営業サイト」「銀行や役所から見られたときの信頼性」「株主への訴求」「競合会社の駆逐」などなど、実にさまざまな意味を持っているから。

ここまで「読めるか」どうかで、自社サイトの取り組みや姿勢は変わってきます。やらされ仕事的にやるのか、このミッションの本質をとらえ行動できるか。

新人の登竜門や実力再確認の場でもある

自社サイト、自社メディアというのは「対顧客案件ではない」ため、失敗をしてもクレームや賠償という事態にはなりません。

しかしだからこそ「新人の練習案件として」「いまいち芽が出ない人材の育成」あるいは「ベテランの仕事さばき」などの確認についても使われる。指名されたほうはたまったもんじゃないですが、逆に言えば「上層部へのアピール案件」ともなるわけです。

普段の顧客対応などは上層部はいまいち把握できないけれど、社内案件のでの立ち回りは打合せなどいを通し確認できます。ここで少しでも結果を出せれば、重要なプロジェクトへの参画もつかめたりするもんなんですね。打合せをうまく仕切り、上層部のワガママも上手にさばいたりし自然にあらったりしつつ立ち回ることが「出世」にもつながることも。

そういう意味では、チャンスとも言えるわけです。

転職時にスパイスとして活かせる

しかしいくらチャンスという側面があろうとも、パワハラ会社での自社サイトミッションは、上層部自体もトンチンカンなこともあり、そうそううまくアピールできるような感じもしないですね。

アピールして何になるの?という。

ところが、もしあなたが「転職」する際に、自社メディアの制作や運営をしていたとなると、それはちょっと強みです。

「採用」の場では、クライアント案件の経験があることはまず大前提として、それに付随して「自社のサイト構築と運営=つまりマーケティング」に入り込んでいたというのは、面接する側からすると「そういう経験もあるんだ」「うちのサイトもなんか手伝って欲しいもんだ」となることも。

転職を見据えた「経験」という意味ではスパイスがちょっと効く。実はナシではないんですね。

自社案件のモチベーション持ってきどころ

とはいえ、報酬を特別にもらえるわけでもなく、周りの社員から感謝はされてもリスペクトはされない内輪の自社サイト制作はなかなかやる気にはならないとは思います。

しかし、マイナス面とプラス面を天秤にかけて、プラス面が逆転はできずとも「ナシよりのアリ」ならば、やってみる価値はあるでしょう。

自社サイトを構築するには、まず自社を知ることが必要で、

①いったい自分がどんな会社で働いているのか?

競合会社はどういった特長があるか?

③それをどうサイトに落とし込むか?

といった、WEBサイト制作における最も重要なステップと言える「要件定義」から入ります。

なかなかこういったゼロのゼロから、サイトを制作できるチャンスに恵まれない人もいるでしょう。

最初はなかなかモチベーションも持っていきどころに困るかと思いますが、悪い面ばりでもないんですね。

それを、給料をもらいながらできるのであれば、ネガティブとも言い切れないかと思います。

もし指名されたら、落ち込まずに今回の内容を改めて俯瞰して取り組むのもひとつかもしれません。

ただ、どうしてもダルい場合は曖昧にせず、最初に断るのがコツですね。

グダグダ引っ張らず、うまいこと理由をつけて(「他に学んでいることがある」「逆に迷惑かける」等々)逃げるのも手です。

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